30
年
と
い
う
時
を
皆
さ
ま
と
と
も
に
今年、ナチュラルサイエンスは30年を迎えました。敏感肌スキンケア「ママ&キッズ」も、同じ歳になります。
この30年の間には、生まれてまもない赤ちゃんが大人になり、今はご自身の子どもたちに使ってくださっている。そんなお話を伺う機会も増えました。
三世代で使い続けてくださっているご家庭もあり、長く続いているご縁に、胸があたたかくなります。
お風呂あがりの保湿、朝の身支度、寝る前のスキンケア——そんな“いつもの時間”の中にスキンケアが自然に根づいている様子を、お便りやハガキ、SNSを通して教えていただくことも多く、日々の励みになっています。
もしかしたら、30年前に生まれてすぐから使ってくださっている方は、ナチュラルサイエンスと同い年かもしれませんね。
こうして30年を迎えられたのは、皆さまとのご縁に支えていただいたおかげです。
あらためて、心より感謝いたします。

原点は、
一人の子どもの肌でした
私が肌のことに向き合うようになったのは、アトピーで悩んでいた次男の存在がきっかけでした。
当時は、親としてできることを毎日のように探していました。厳しい食事療法も試しながら、「何が正しいのか」「どうしたら少しでも楽になるのか」そんな思いで過ごしていた時期です。
その中で出会ったのが、国立こども病院(現:成育医療研究センター)の皮膚科 部長の山本一哉先生でした。
先生は、こうおっしゃいました。
「アトピーは皮膚の病気。
食事はきちんと摂って、そのうえで
正しくスキンケアをしていきましょう。」
スキンケアは肌づくりのためにとても大切──
その言葉を聞いた瞬間、視界がぱっと開けたように感じました。「やるべきことが、ようやく見えてきた」そう思えた、忘れられない瞬間です。

「ないのなら、つくる」──
ものづくりのはじまり
ところが当時は、スキンケアが肌づくりの基本として、まだ十分に認識されていない時代でした。
私は化粧品の研究に関わる仕事をしていましたが、山本先生がおっしゃるような「敏感な子どもの肌を守るためのスキンケア製品」を店頭で見つけることはできませんでした。
──ないのなら、つくるしかない。
そう思った矢先に出会ったのが、ある研究者が開発していた、床ずれを防ぐための薬用ソープでした。
一般的な石けんとは、まったく異なる特殊な処方と製法。詳しく知るほどに可能性に惹かれていきました。
山本先生のご協力を得ながら、アトピー性皮膚炎用として応用する研究を進め、病院での治験データによって、その有効性が確認されました。
こうして生まれたのが「オリゴ薬用コスミソープ」です。
とはいえ、当時の私は、販売の知識も経験も持ち合わせていませんでした。製品は、すぐに広まったわけではありません。
それでも、迷いはありませんでした。
「このソープは、必ず敏感肌の役に立つ」
我が子の肌と向き合った、あの時間。
正解のない中で考え、悩み、行動し続けた経験こそが、ナチュラルサイエンスのものづくりの原点になっています。

創
業
か
ら
ず
っ
と
大
切
に
し
て
き
た
こ
と
山本先生との出会いをきっかけに会社を設立し、先生がご逝去されるまでの約27年間、私は多くのご指導をいただきました。
その時間の中で学んだのは、ナチュラルサイエンスのものづくりの根幹となる、ひとつの大切な姿勢でした。
それは、目に見える症状だけにとらわれず、なぜその肌トラブルが起きているのか──その背景まで含めて考えること。
肌の状態やお手入れの方法だけでなく、身につけるもの、食事、暮らし方。スキンケアに限らず、生活の中にあるあらゆる要因を、ひとつひとつ丁寧に探っていく姿勢です。
そのあり方は、まるで肌トラブルを解決する「お肌探偵」のようでもありました。
敏感な肌と向き合うためには、この姿勢こそが欠かせない。そう感じた私は、この考え方を、ナチュラルサイエンスのものづくりの基準として据えています。
【 私たちが、ずっと大切にしていること】
- 肌トラブルの背景まで考える
お肌探偵」であること - 生まれたての赤ちゃんから
大人の敏感肌まで、深く向き合うこと - とことん肌にやさしく、
効果のある処方であること - 品質の高い商品を、
自分たちの手でつくること - 効果的な使い方とともに、
使いやすい製品を届けること - お客さま一人ひとりの肌と暮らしに、
必要な情報をお伝えすること
化粧品は、薬ではありません。
肌を「治療する」ものではないからこそ、日々の積み重ねの中で肌荒れを防ぎ、肌本来の力を、ゆっくりと育てていくものだと、私たちは考えています。
赤ちゃんの肌も、20歳の肌も、40歳の肌も――
そして90歳になっても、肌は一生、生まれ続け、育ち続けていきます。
そんな「一生ものの肌づくり」に寄り添うこと。
その想いは、創業から30年を迎えた今も、そしてこれから先も、変わることはありません。
「ご縁から、少しずつ
広がっていった取り組み
ナチュラルサイエンスの歩みは、気がつけば、製品づくりという枠を少しずつ超えていきました。
きっかけはいつも、目の前にある小さな声でした。
産院でのスキンケア指導や、肌育のための啓発活動。医学学会での研究発表など、医療の現場と向き合う取り組みも、そうした声に応える中で生まれたものです。
皮膚科・産科・小児科のドクターや、助産師をはじめとする医療従事者の方々との連携からは、一般社団法人 日本チャイルドアンドマザーケア協会の事務局としての活動へと発展しました。
また、子どもたちの「大好き」をテーマにした絵画展「スマイルキッズ・プロジェクト」や、セミナーなど、お客さまと直接つながる場づくりにも取り組んできました。
どれも、最初から「何か大きなことをしよう」と考えて始めたものではありません。
目の前にある小さな“困りごと”や、「こうだったらいいのに」という声に耳を傾け、必要だと感じたことを、ひとつずつ形にしてきた。その積み重ねが、いまの私たちにつながっています。
「地域と向き合い、
共に歩むということ
北海道・白老町にある、自社工場を併設したナチュラルスキンケア工園 ナチュの森をつくるときも、私たちは、地域の方々との対話を大切にしてきました。
水や自然を守りながら暮らしてこられた地元の方々から、はじめは、心配の声をいただいたこともあります。
その一つひとつに向き合い、東京の研究所や自社工場をご覧いただきながら、環境に配慮したものづくりについて、直接お伝えしていきました。
時間をかけた対話の中で、少しずつご理解いただけたことを、今もよく覚えています。
その時間があったからこそ、地域の一員として、共に歩む企業でありたい──そんな思いは、より確かなものになりました。
私たちの取り組みは、すべて「ご縁」から始まり、少しずつ、自然に広がってきたものです。
これからも、その姿勢は変わりません。
無理をせず、背伸びをせず。目の前の声に向き合いながら、社会に役立つ活動を、私たちらしく続けてまいります。
30
年
を
歩
ん
で
き
て
あ
ら
た
め
て
感
じ
て
い
る
こ
と
振り返ると、この30年には本当にさまざまな出来事と、多くの出会いがありました。
そして、そのどんな時も、お客さまと一緒だからこそ、前に進むことができたと感じています。
「敏感な肌に悩むことがなくなりました」
「家族みんなで使っています」
「うちの子も、ママ&キッズで育ちました」
「肌キレイねって言われて、うれしくって」
そんな一言ひとことに、社員一人ひとりが、何度も背中を押されてきました。
「あれもやりたい」「これもやりたい」
そう思わせていただく原動力は、いつも、お客さまの声でした。
製品を“つくっている”のは私たちですが、“育てていただいている”のはお客さま。その実感こそが、今のナチュラルサイエンスを支えています。
敏感肌に真摯に向き合い、生まれたての赤ちゃんから大人の方まで。いくつになっても肌を大切に育てていくこと。
そして、キレイな肌で、毎日を楽しんでいただけること。
30年をひとつの節目として、よりいっそう「キレイって たのしい」を形にすべく、私たちはこれからも、「お肌探偵」として歩みを進めてまいります。
これからも、変わらず
お届けしていきたい思い
30周年の今年は、これまでいただいたご縁と、お客さまへの感謝を、さまざまな形でお届けできたらと思っています。
イベントなどで皆さまとお会いできる機会があれば、とても嬉しいです。もし見かけたら、どうぞ気軽に声をかけてくださいね。
肌がキレイになれば、心も弾みだす——
そんな瞬間が、暮らしのなかに増えていくことを、私たちは何より大切にしています。
この思いが、皆さまの毎日の中で少しずつ広がっていきますように。
今後とも、ナチュラルサイエンスをどうぞよろしくお願いいたします。








